萬覚書

Carpe Diem. Seize the day.

Think about the ways to improve my English skills from my experience

年明けから英語を勉強すると決意してから順調に、ほとんど一日も欠かさずに勉強ができている。但し、目標は資格試験ではなく、英語の地力を上げるということにあるため、学生時代までにおける狭義の勉強とはまた違うような勉強方法について、日々苦悩している。 英語の地力を上げるような勉強方法を考える前に、まずは俺個人の英語の学習歴を振り返ることから始めたい。

 

英語に初めて触れたのは小学6年生で、友達に誘われて何も考えず入った学習塾でのこと。元々漢字博士と言われるほど漢字を覚えるのが得意だったこともあり英単語もほぼ一発で覚えることができたし、英文法も規則的ですんなり理解できたため困難はなかった記憶がある。そのため勉強法らしい勉強法はこの時点で全く確立されていない。

 

中学時代は塾での授業時間のみ。自学自習せずとも英語はよく出来たし、難関とされる駿台模試でも偏差値60-65はキープしていた覚えがある。英語が得意だったのは、一度見た単語をすぐに覚えることができ、文法と英作文と長文をバランスよく行っていたからだと分析している。特に塾の授業始めに必ず行う先生の自作英作文問題は、ガチのマジで("非常に"よりも程度の大きい副詞)英語力向上に貢献したと思う。英作文能力は英単語と英熟語と文法を理解していることが前提なので、英作文を作ろうとする過程でそれまで築き上げたインプットを再び呼び起こす作業が入り込むため、英作文で英語力が向上するのは当然と考えられる。

 

高校に入学して入試レベルの英文を読もうとすると、それまでと違い全く歯が立たなくなった。単語も文の構造もほとんど理解できず、全く長文が読めなかったのである。大学受験勉強においては、「単語王」という単語集を、例文や派生語を含めて全て覚え、どこに何が書いてあるか、受験体験談のコラムにどういう顔の人が何を書いてあるかを覚えるほど読み込んだ。同時に英文法も頭に叩き込んだ。高校2年生5月、全く勉強しない状態から「単語王」と長文問題集をやりこみ、3か月後の河合塾の模試では偏差値82まで到達した。ここから英単語暗記は英語学習において土台となる方法であると認識した。文法に関してはあまり勉強したことはないが、問題集の問題を解いていく過程で自然に覚えたと記憶している。多読面では長文問題集を片っ端から解いて、解き終わった後は全文訳の一字一句全てを頭の中の訳と"厳密に"照らし合わせた。これで高校3年生時の全国模試では偏差値77前後をキープ。

 

浪人時代は河合塾本郷校で配られたテキストと「単語王」のみ。速読や物量作戦よりも精読/復習寄りであった。一般の模試で偏差値73程度、東大模試で偏差値60程度。数字だけで見ると維持はできたものの伸びは無かった。しかしここでは偏差値で測れるような対訳や文法といった表面的な知識よりも、英作文の定型的なフレーズや英単語の語源に対する考え方などを学び、非常に意味のある一年であった。

 

慶應義塾に在籍しながら仮面浪人をしていた時分は、ドイツ語も東大受験で使うという戦略をとったこともあり、英語の勉強が大幅に減った。その中でも多読を重視し、洋書を2,3冊、辞書やネットで単語の意味を調べながら読み通したので読解力と速読力は維持できた。また0から始めたドイツ語に関しても、俺の語学勉強方法論に則り、やはり単語を沢山暗記して問題を沢山解くことを実践し続けた。恐らく本番の東大入試のドイツ語でも9割~9割5分は得点できたと感じる。ドイツ語の成功の秘訣はそれまでの英語学習の方法論をそのまま試みたことにある。また東大に入学して受検したドイツ語検定3級も満点近い点数で合格した。英語で確立した勉強法をドイツ語で実践し一定レベル(高いレベルではない)の結果を出せたことで、語学勉強法について自信を持てるようになった。

 

そして大学時代。駒場時代の英語一列・英語二列といった必修の授業は本当に無難にこなしたため特にコメントはない。本郷に行ってからのゼミや講義では大学院レベルのテキストを原文で読む必要があり、単語を調べながら理解できるまで何度も読み込んだ。ここでも単語が分かればあとはその内容を理解する頭(ここでは財政学で使うモデルの理解・解釈ができる頭)さえあれば何とかなることを再認識した。

 

以上を踏まえて俺自身の語学学習の体験から、

1.単語を頭に叩き込んで語彙力を高める

2.多読・多聴

とんでもなく当たり前だがこの2点が英語力向上に必要なことだと認識しており、現在における英語学習の指針としている。

 

そして現在、

1.英単語→TOEIC対策の英単語集でビジネス英語における基礎単語を頭に叩き込む。多読で出た未知の英単語をエクセルに入力して覚える。

2.多読・多聴→洋書、映画のレビューやwikipedia、英字新聞デジタル版を読む。Youtubeで字幕つきのスピーチや対談を聴いたり、Netflixにおいて英語字幕で映画やドキュメンタリーを観たり、TOEICリスニング対策の問題集を解く。

以上のことを実践している。

 

勉強し始めということもあってか、リーディングについては効果としてはやはり実感しており、特に語彙力の増強により読むスピードが速くなった。リスニングについてはまだ効果を実感していないが、一朝一夕で成果の出るものではないと認識しているので焦りはない。とにかく仕事や柔道やトレーニングやその他で疲れていても毎日触れるようにこれからも継続していく所存である。