2024年をざっくり総括すると生活に追われた一年だった。細々した点に変化はあったものの心境面や意識面では2023年とあまり変化はなく、とにかく目の前のやるべきことに取り組んでいたため、特に心に残ることはなかった。それが良いとか悪いとかいう話ではない。野生の熊や昆虫などと同様に、生命体が生命活動を維持するための行動をしたという非常に自然な話である。
M-1GP2024のバッテリィズの漫才の中で、生きるとか死ぬとか考えている哲学者に「働けよ!」とツッコミを入れたり、締めで「生きるのに意味なんていらんねん」というセリフがある。客のウケ量が大きい箇所なので、共感する人が多いのであろう。「生きる意味とは…」「人生とは…」といった実生活の何の助けにもならない壮大な思索は、時間を持て余す高等遊民のやることであり、今日明日の生活で精一杯の労働者にとってそんなことは貴重な時間の無駄である。意味があるから生きるのではなく、すでに存在していたから生きるのである(時計じかけのオレンジ冒頭セリフの「There was me.」的発想)。あれこれ頭の中で高尚なことを考えても、夜になれば腹は減るし、朝が来れば始業時間になるし、月末には家賃と光熱費を払わなければならない。考えるべきことは他に沢山ある。いや、考える必要などないのかもしれない。いやそれも極端で、俺の元上司が言っていた「走りながら考える」ことが現代人には求められているのかもしれない。現実が現実として立ち現れる中では、自分の肉体性というかフィジカル的なものを大事にするべきであり、即物的な、もう少し噛み砕いて言うと、泥臭い生き方でいいと思う。
以下は2024年の振り返り。
一年を通じて業務量が多く且つ要求されるレベルも高まったため、時間に追われ続ける毎日だった。特に8月~11月は仕事&自己研鑽に生活のほぼ全ての時間を注ぎ、一時期は健康にも影響が出ることがあった。ただし単に忙しいだけでなく、業務負荷相応に能力面の成長も実感できている。本業である経済・金融回りの知見は自然体で積み上がっているが、サブスキル的な位置づけであるプログラミング能力や英語コミュニケーション能力も一定の上昇を体感できた。
某先進国への海外出張に一人で行ったことも自信につながった。出張前から英語リスニングの勉強を2時間程度確保し、出張中もひたすら現地人とのミーティングをこなすなど英語漬けの日々であった。英語力向上や情報収集は無論成果としては大事なことであるが、欧米ビジネス街の雰囲気、欧米エリートのコミュニケーションスタイル/立ち居振る舞い/顔つき等々を生で感じられたことが最大の収穫である。会社に提出する出張報告書にうだうだ書き連ねることよりも、五感で感じられることの方が圧倒的に重要である。
仕事は今のような忙しさが当面続くので、緊張感を維持する必要がある。業務量が多いとインプットもアウトプットも多くなりその結果経験や知識の総量は増えるが、その分腰を据えて一つ一つの深掘り作業ができない弊害がある。会社としては色々業務を詰め込んで社員のアウトプットを増やしたい意思が働くものだが、一社員としては上手くかわして業務に余裕を持つことが重要であると再認識している今日この頃である。
ここ数年間で最も練習が"できなかった"一年で、4カ月くらいまともに練習できていない時期もあった。バキバキにやる気はあったが仕事、健康上の問題、怪我等が障壁となった。大会には5つ出場したが全体的に結果は芳しくなく、内容もスタミナ不足、組み負け、技の入りが浅いなど良くないものが多かった。11月から復帰し始めて、練習強度を徐々に上げることで現在はそれなりに動けるようになったが、技出しが雑になっているので修正が必要。特に背負い投げの半身が回りきらずに相手の懐に入れない問題は深刻化している。基本の確認という意味ではやはり打ち込みが重要だと思うのでこの時間を大切にしたい。野球における素振りもそうだが、何事も基礎動作の反復で修正できるケースが多い。
夏にパリ五輪の柔道を観戦。2016年リオ五輪以降好きな柔道家であるカザフスタンのSmetov選手が金メダルを獲得したことは嬉しかった。-66級で阿部選手と対戦したモルドバのDenis Vieru選手は柔道スタイルと立ち居振る舞いが素晴らしく、彼を知れたのは収穫。日本人選手では村尾選手の切れ味と上手さが際立っていた印象で、あの足技と崩しの技術は芸術的。村尾選手と永瀬選手のインタビューは武士道感が感じられて格好良かった。
3月~5月、8月~現在、某ジムに通ってウェイトトレーニングを行っている。週2-3回40-50分、マシントレ、上半身のみと筋トレガチ勢と比較すると物足りないが、時間がない中でのトレーニングであるため継続重視のメニューを採用している。肩・腕回りの筋肥大には一応つながっており、人から言われることもある。今後プライベートの可処分時間が増加したら胸・腕回りのフリーウェイトと下半身トレを取り入れることも検討している。
MLBはこれまで全くの無縁だったが、2024年からLos Angeles Dodgers中心に観戦。大谷・山本が所属するDodgersとダルビッシュ・松井が所属するPadresの開幕戦を地上波で観戦したことをきっかけに、ABEMAとSpotvに課金してDodgersを中心にレギュラーシーズンとポストシーズンの試合を追い、入浴時や通勤時にはStatsを確認していた。
好きな選手は、大谷翔平はもとより、出塁マシーンのJuan Soto、安定感とクラッチヒッターのMookie Betts、卓越したバットコントロールのLuis Arráez、豪快スイングと高い出塁率のKyle Schwarberなど多数。ドラフト全体1位指名のTravis Bazzana選手は野球大国ではない豪州出身ということで今後注目である。
MLBの魅力は多いが、中でもstatsが充実していることはファンのリテンションに大きく貢献していると思う。自分がNPBを観ていた頃は無かったOPSという指標は、計算がとてもシンプルな上に、出塁と塁打を考慮している点で、かなり有用な指標だと考えている。このほか、バレル率やwarやxwOBAやWHIPといった指標も、オールドスタッツだけでは見えない、より多角的な実力を計測することができる。とにかくデータが豊富でデザインも見やすいので、分析も楽しめる。
打順の思想も日米で異なる。日本では1番に俊足のアベレージヒッター、2番に小技を使えるつなぐ打者、3番に打率を残せる中長距離ヒッター、4番に主砲という打順が定番だが、MLBでは2番に強打者を置いたり、1番に出塁率の高いパワーヒッターを置いたりすることが多く見られる。Kyle Schwarberや大谷翔平が1番となることは日本では考えられないであろう。右打ち左打ちを交互に並べたり戦略の柔軟性を感じる。
試合中の雰囲気についても、結果にシビアであるがゆえに生まれる真剣勝負の緊張感が良い。正にやるかやられるかの世界であり、いつ切られるか分からない崖っぷち投手がピンチの場面を抑えて雄叫びを上げるとこちらまで熱くなる。Dodgersにおいては白人、黒人、ラテン系、アジア系など様々なバックグラウンドを持つ選手が一体となる雰囲気も良かった。
MLBのシーズンが終了した虚無感から、11月に久しぶりに将棋を再開した。詰将棋や定跡の勉強はほとんどせずに将棋ウォーズ、将棋倶楽部24における実戦のみ。
将棋ウォーズにおいてはアカウントを作り直して10秒・3分切れ・10分切れで二段。三段を目指しているが10年前も二段だったので、地力をつけないとなかなか昇段は厳しいかと思う。将棋倶楽部24ではあまり指していないが、知らない間にAI分析の機能が追加されており、利便性が向上していた。これに加えて、自分の将棋ソフトでしっかり感想戦を行うなど地道に努力していけば棋力が向上していく環境は整っている。
プロ棋士の将棋観戦アプリにも久しぶりに課金したが、10年前より理解できない戦型が多くなっている印象。現代将棋のざっくりした印象は、囲いの固さよりもバランス型の駒組み、相手の出方を見て玉を移動するなど、形にとらわれない柔軟な指し回し。自分は居飛車党だが、現在のプロの指す角換わりはほとんど理解できない。指し手本人の生の解説や読み筋が欲しいので、プロ棋士や将棋Youtuberの将棋ウォーズ実況も視聴しているが、これにより手筋っぽい手を指す力は多少なりとも上がったと思う。
今後は棋力向上のための勉強(検討や手筋)と、横歩取りの定跡の勉強をしっかりめにしたい。
↓将棋ウォーズアカウント

2024年は15本の作品を鑑賞。心に刻まれた作品は特段無かったが、スペインのミステリ「The Invisible Guest」、アリ・アスター監督の怪作「Beau Is Afraid」(映画館鑑賞)、説明不要の名作である「The Usual Suspects」は比較的良かった。個人的期待度の高かった「Oppenheimer」は個人にフォーカスしすぎている点や色々と詰め込みすぎている感が感じられた点で、正直そこまでだった。
愛車はFreude am Fahrenを体感させてくれる車であるが、操縦者たる俺があまり乗り気でなかったため、今年のドライブは恐らく10回もしていない程度で過去最少かと思う。冬に愛知県の知多半島をドライブしたがあまり印象に残っていない。夏に東北方面無計画ドライブで立ち寄った松島、蔵王は良かった。
海外旅行は2019年からしていないが、海外出張の際は空き時間に軽めの観光をした。
↓左から蔵王の御釜展望台付近、松島の瑞巌寺


外食や出前中心ではさすがに出費が大きすぎるということで、生活防衛的な意味合いで約3年ぶりに自炊を再開した。あまり時間がないのでシンプルな料理が多いが、自分で作った方が若干安いし、美味しい。ただし食材自体が高いので結局エンゲル係数はそれなりに高くなる。皆どうやって日々の食生活を乗り切っているか気になるところである。
・健康面にはこれまでより気を遣った一年であった。人為的に何かするというよりも、睡眠、入浴、食事といった基本的なところをより意識するようになった。飲酒は付き合い以外は今年も0。睡眠はやや少なかったが、徹夜はせずに(もうできない)生活リズムを維持。ヘッドスパに通っていた時期があったが価格が高かったのでやめて、代わりに専用スプレーを購入してセルフでヘッドマッサージをするようになった。
・昨今の物価高と税金・社会保険料の圧迫により、節約を意識している。サブスク関係を整理したり、余計なものを買い控えたりすることでコストコントロールを行った。コストとリターンを天秤にかけてそれまで2年続けた英会話スクールを退会したのは、先生が良かっただけに悲しかった。
・電子ピアノを1月に購入して2-3か月ほど邦楽中心に弾いていたが、時間的な制約から優先順位が低いため、最近は遠ざかっている。
・海外出張の行きの飛行機の中で「BIRDS OF A FEATHER」「Lunch」を聴いて以来Billie Eilishを、またLos Angeles DodgersのTommy Edman選手の登場曲の影響でMac Millerを聴くようになった。Youtubeで流し聞きしていた時に俺が中学生くらいの時に流行った伊藤由奈が妙に聴き心地がよく感じられ、それ以来聴くようになった。
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今回は初日の出は見ずに、朝は普通に起きて、毎年新年1発目に食べるラーメンを食べるためだけに静岡県に向かった。移動の運転中に2025年の方針について色々と考えたが、特段具体的な目標はないため、今までやってきたことを粛々と、出来ればもう少しスマートに/丁寧にやるだけだと思っている。一応今年の大きなテーマとして、丁寧な生活を心掛けて生活力を上げたいと思っている。
仕事については、残業時間を1日2時間程度まで減らしたいが、残念ながら業務負荷は変わらなそう(むしろさらに増える?)なので、その場合は早い時間に始めて早い時間に終わることを心掛けたい。
生活面では、昨今の物価高に加えて、家計的にも諸々の出費が例年より大きい年となるので、引き続きコントロール可能なコストについてはしっかり管理していきたい。