萬覚書

Carpe Diem. Seize the day.

入社式、研修、休日

まず入社にあたって絶望している点が二点ある。
一点目は学生生活が終わり自己の都合での時間の調整・融通が難しくなったことである。
二点目は俺が他人には代え難いほど優秀な人材でなく同時に抜きん出た特殊技能も有していないがために、自らを就活市場で売り込み、採用され、一会社員として会社に抱きかかえられて入社せねばならないことである。今のところ読売巨人軍からも諜報機関からも拝金主義的外資系金融機関からもスカウトはかかっていないので、社会は俺をそこまで必要としてないということをまず始めに自覚しなければならない。

社会人初出勤日の勤務地は入社式であり、入社式は日本経済・ビジネスの中心地で厳粛に執り行われた。入社式の間は常に睡魔に襲われていたが、お偉いさんが貴重なお話をされている間はそのお話には耳を傾けず、自分の中のある決意を改めて確認するなど有意義な時間を過ごした。その後は色々やったが、最終的に泊まり込み形式の研修所に移動して、現在は社会人としての知識、自社に関する知識、業務における基本的な技術等々がつい最近まで大学生であった新入社員の頭や身体に叩き込まれている。研修と言えども真面目に取り組むことは当然のことながら、姿勢や振る舞いなどにも気をつけなければならず、なかなか大変で疲労が蓄積する。今のところ研修はまずまずである。研修生活や場所はかなり恵まれていると言えるので不満はあまりなし。俺の性格的に周りを見渡して飯を食べる仲間を見つけたり楽しそうにしたりテンションを高くすることができないため、周りからはすでに浮いているが、裏を返すと自分のペースを維持していると言える。自分を見失わず、自分がどういう人間であるかを周りに伝えることは重要だ。

待ちに待った金曜日の夜には外泊が認められ、俺は誰よりも早く帰宅した。帰宅先は現住居の独身寮ではなく実家。金曜日の帰宅後は、柔道→友達と飯→すぐ就寝。土曜日は朝から知り合いの引っ越しの手伝い→柔道→知り合いとビールバーで酒飲み→ファミレスで作業というように全く家でゆっくりできていない。研修中はほぼ座学であったのでとにかく体を動かしたく、金曜日、土曜日は倒れそうになるほど柔道の練習に打ち込んだ。酒は好きというほどでもないが、今日行ったビールバー(二度目)のクラフトビールは大量製造ビールより確実に旨い。濃色の旨さはよく分からないが淡色は非常に良い。

明日は朝から柔道の出稽古先に出向いてそこで倒れるほど乱取りで暴れて、その後友達の用事を済ませて、夕方前には会社の研修所に戻り勉強や日経読みをする予定である。結局社会人初の休日は全く休むことができないが、それはそれで良い気分転換になり満足している。学生時代に膨大に有していた可処分時間(自由時間)の有難みを理解している。

次の月曜日からの研修は正念場に入るので、湘南で潮の香りを感じながらOASISの"It's Getting Better (Man!!)"をBGMにBMW 320i Mスポーツもしくは、"快音"を鳴らせてMAZDA RX-8もしくはSUBARU BRZを運転している将来の自分を想像して踏ん張っていきたい。