萬覚書

Carpe Diem. Seize the day.

2017年4月1日

ブログは三つ目であるが未だに初投稿に何を書くのかについては悩ましい。
無難に自己紹介をするのか、熱い決意表明をするのか、古典を引用するなど技巧的に文章を仕立て上げるかなど幾つかのパターンが思い浮かぶが、それを意識しだすと途端にどれを選択すればいいのか自分でもわからなくなる。

本ブログ初投稿の参考にするために、恥ずかしい気持ちを抱きつつ勇気を振り絞って前二つのブログの初投稿を久しぶりに見返してみた。大学受験に関する一つ目のブログは自己紹介と受験方針、大学生活に関する二つ目のブログはブログの方針と軽い自己紹介から始まっていた。無難である。しかし自己紹介というのは今思うと難しい。それが誰の前で、どのようなコミュニティの中で発言するかで紹介する項目が変わってくる。大学の新歓では出身校、格闘技の入門では格闘技歴やスポーツ歴、就職活動の面接では何に熱中したか、など場面によって何を紹介するかを使い分けなければならない。このブログの方針を決めないことがこのブログの方針であるので、自己紹介をするには自由度が高すぎる。

今まで目的と生活に合わせて二つのブログを開設し、役割を終えると同時に更新を止めた。このブログも新生活を期に開設したので、現況を話すことが自己紹介の中でも最優先項目だと感じられる。ということで現況だが、3月下旬に大学を卒業したばかりで4月から民間企業の被雇用者になる。そしてこれを機に引っ越して新天地で一人暮らしを始めた。引っ越す必要性は全くなくむしろ職場から遠ざかり、住環境も勿論落ちた。周りに知り合いは1人。それでも地元を出て新しい土地に足を踏み入れたのは長渕剛の”逆流”に「僕がここを出て行くわけは誰もが僕の居場所を知ってたから やさしさを敵にまわしてでも生きてる証しが欲しかった」とあるように、特に合理的な理由はない。来たこともない街であり今は新鮮味にあふれているのでそれで満足だ。

次にブログとアカウントについて。ブログ名は今後変える可能性があるので(前ブログは何度か変えた)、言及しないことにするが、アカウント名については、oasisの”Bring It On Down”の歌詞に出てくる「outcast」と哲学者・ハイデガーの「Das Man」とで迷って後者を選んだ。哲学専攻でもなければハイデガーについて詳しいわけでもないが、仮面浪人〜大学1年生の頃に読んだ幾つかのハイデガーの解説書で感心させられ、特に”Das Man”という言葉は妙に印象に残っているため、アカウント名として拝借した。(二つ目のブログの初投稿の文章の中に「僕の実存に関わる何かを得られれば…」とあるので、この頃から実存主義ハイデガーに興味を持っていたと思われる。)

先に述べたように、このブログでは特にテーマを決めずに雑多に文章を書いていきたいと考えている。但し、日常における対人関係や話言葉ではなかなかできないことを文章化したいので、書きたいことは書いて主義・主張を全面に出していきたい。OASISの『Whatever』で言うところの”I’m free to say whatever I”、『Roll With it』で言うところの”You gotta say what you say. Don’t let anybody get in your way”である。