萬覚書

Carpe Diem. Seize the day.

映画(2017/6/21〜2018/2/5)

映画に関する記事は約8か月ぶりの更新となる。社会人になって13本しか鑑賞できていない。時間がないわけではないので、ペースを上げていきたい。ちなみに人生通算換算だと把握している限りで85本。映画マニアの年間鑑賞数にすら及ばないレベルである。

以下は映画レビュー。

タクシードライバー(2017/6/21)
何が起こるというわけでもなく人によっては退屈に感じる映画だと思うが、孤独で屈折していて退廃的な雰囲気は俺好みであった。BGMもダンディーで良い。ラストで急激に安っぽくなり微妙。終盤の急展開よりは、中盤までのゆっくりとした展開の方が面白く感じた。

漫才ギャング(2017/7/5)
最初の漫才と喧嘩を重ね合わせたシーンは良かった。佐藤隆太の漫才が上手かった。監督が品川氏なだけに漫才の構成が非常に品川庄司っぽかった。ストーリーの内容自体は少し退屈に感じた。

・殿、利息でござる(2017/8/11)
良い話だったという印象。ストーリーとしては凄く単純で平坦であるが、それでも面白かったのでよく作られていると感じた。半年前に観たものなので正直ディテールをあまり覚えていない。

・ウェイヴ(2017/8/11)
題材としては面白いが、他の人のレビューでもある通り展開が早いのでリアリティに欠く。情報化社会であり知的水準も高い現代ドイツでいくら学生と言えどもここまで簡単に統率することは不可能であると思った。

ザ・コンサルタント(2017/10/22)
話の展開が分かりくいが複雑なものではない。タイトルから頭脳戦寄りな作品かと思いきや、アクション寄りだった。邦題をなぜザ・コンサルタントとつけたセンスはあまり好きになれず、原題のままでいいと思う。個人的に好きになれなかった作品。

英国王のスピーチ(2018/1/14)
どれくらい史実に基づいていてそれくらい脚色があるかは分からないが、映画としては面白かった。俺自身も吃音の気があり滑舌も悪いため、共感や感情移入の点では普通の人より高い。ストーリーに起伏はないが、一国を覆う責務を果たすために乗り越えねばならない困難を克服していく過程は純粋に心を打たれる。個人的には服装、部屋がお洒落でそういった観点からも楽しめた。

・ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2018/2/1)
俺自身が20代後半に突入して年齢を重ねる悲しみを痛感している真っ只中にいるため、老いと若返りというテーマは非常に興味深いものであった。妻デイジーが自らの老いに対して嘆くシーンなどは印象に残っている。人生を俯瞰するという点で1年前に観たフォレスト・ガンプ的な構成を感じた。終始起伏がないため退屈に感じる人もいるだろうが、起承転結という区切りでなく、各年代の断片を大きく一つとして通観すると楽しめるかもしれない。

リトル・ミス・サンシャイン(2018/2/5)
久しぶりにコメディ系を鑑賞。映画鑑賞経験が浅く今まで名作と言われる作品ばかり見てきたためか、本作は独特であるように感じた。「ナポレオン・ダイナマイト」を観た時のあの感じである。食卓やファミレスや病院など一つ一つの場面が長く、必要ないと感じる場面も多かった。しかし内容自体は面白く、個人的には今まで観てきた映画の中で好きな部類に入る。


映画鑑賞の記事を書いていていつも思うのが、語彙力というか表現力の少なさ。俺の根本的な国語力が低いのか、それとも映画鑑賞経験の浅さから来るのかは分からないが、思ったことを的確に表現し且つ伝えることのできる能力が欲しい。