萬覚書

Carpe Diem. Seize the day.

映画(2018/2/6〜2/22)

2月はハイペースで映画鑑賞できている。泊まり込みの研修中、連日自由時間に部屋に引きこもって映画を鑑賞できたのは大きかった。

邦画は8月に観た「殿、利息でござる」から観ていないのでそろそろ邦画を入れたく思い、キタノ映画の「その男、凶暴につき」を検討中。3月1日公開予定イーストウッド監督の「15時17分、パリ行き」は非常に楽しみである。映画館には1年行っていないが、この作品のために映画館まで出向きたい。

以下は2月6日から2月22日までの映画鑑賞記録。

グラン・トリノ(2018/2/6)
アメリカ式頑固爺の話。但し単なる頑固ではなく、ダンディズムや哀愁を感じ、コワルスキー氏の人格自体に興味が惹かれる。話の筋としては際立ったものはなかったが、72年型グラン・トリノが圧倒的に格好良かった。ヤンキーグループの乗っているホンダのシビックも良かった。あとはコワルスキー氏の自宅のテラスやガレージも趣味的な観点から羨ましく感じた。

最高の人生の見つけ方(2018/2/7)
旅には弱いため、無条件に高評価を下す癖がある。エドワード役の俳優の表情が良い。

・ターミナル(2018/2/13)
研修期間の自由時間に鑑賞。クラコウジアなまりの英語、特に"R"の発音が良かった。映画としてのオチや盛り上がりというよりは、空港内での日常描写が面白かった。

ニュー・シネマ・パラダイス(2018/2/14)
研修期間の自由時間に鑑賞。名作中の名作のような扱いを受けているが、個人的には作品の雰囲気としても盛り上がりとしても微妙。

ブラック・スワン(2018/2/14)
研修期間の自由時間に鑑賞。描写が細かく、ニナの心情変化と潜在能力の引き出される場面はよく作られている。重圧により狂気じみていく様とバレエにおける美への完成がうまく重なり合っていた。特にブラック・スワンへと変身するシーンは迫力がリアリティを持って迫ってきた。

ワイルド・スピード(2018/2/15)
研修期間の自由時間に鑑賞。ワイスピシリーズは初鑑賞。思っていたよりレースはしていなかった。スープラが映えていた。比較対象にならないかもしれないが、個人的には「頭文字D」(コミック)の方が車に対するモチベーションは上がる。

メメント(2018/2/18)
他のレビュー通り1度の鑑賞では理解しづらい。それはエンターテインメント性で言うとある意味でメリットにもなりうるが、物語の展開として腑に落ちない点が何点かあった。

・セブン(2018/2/18)
同じ会社の同期に薦められた作品。面白かった。ドウを単なる猟奇的殺人者と評するコメントを多く見るが、むしろ厭世感と行動が透徹しているという点で純化された存在である。厭世感においてはサマセットも同類型。1990年代の作品だが、この頃からアメリカでは閉塞感と無関心が蔓延していたのは意外であった。「孤独なボウリング」という本があるが2000年著なので、この作品の時代としてはアメリカのコミュニティ崩壊が始まった頃と推察される。

ローマの休日(2018/2/22)
非常に良い。ストーリーは平易で冗長さがなく、役者の表情が豊かで、記者会見からブラドリーの退場まできれいな終わり方だった。時折挿入されるイタリア語も聞き心地が良かった。切ないや哀しいという評価もそれなりに見受けられるが、個人的には気持ちの良い作品だった。それ以前に観たブラック・スワン〜セブンが重いというか鈍痛を感じる作品だったので尚更。