萬覚書

Carpe Diem. Seize the day.

独善的雑感

今の職場において、一つ一つの現場的で業務的な学びは積極的に放棄しており、「組織の在り方や一つ一つの業務の背景や意義を理解する」というテーマを持って仕事をしているつもりである。

前の職場の壮行会で「社長になることを想定して勉強してきます」と発言して周囲に苦笑いを強要したが、別に冗談ではなく、先のテーマを掲げると自然とそういった考えに行きつく(他社員の苦笑いは、俺の普段の仕事ぶりと発言内容とのギャップに対してだと推測される)。地位にも出世競争にも興味がないため、俺が順調にキャリアを重ねていく心配(?)は無いのだが、そんな小市民な俺でも俯瞰的な視点は常に意識したいと考えている。東大だとすぐに俯瞰的に物事を見たがる東大生然とした学生(あまり意味のない形容句)が多かったので、こうした部分は影響されているなと感じる。

社会人1年目そして今のこの数か月間の職場においては、厖大なマニュアルを利用して時間内に連続的に答えを出しながら職務を遂行しなければならないわけで、例えば大学時代にカフェでを時間もかけて米大学院レベルの財政学の原文を読み込みオラついてる数式と格闘しながら自分にとっての一つの解釈を得る、というようなこととは正反対のことを行わなければならない。

しかも仕事をしていると分からないことに頻繁に遭遇する。分からないこと・困難→解決策の模索→判断といった一連の流れの中で、どのように解決に向かってアプローチするか、そのために何を使ってどのような情報にアクセスするか、が重要になってくる。そしてこれからそういった能力がますます必要になってくるため、今からこうして鍛えていくことは悪くないと思う。俺はまだ2年目のペーペーだが、役職者は傍から見ていて大変そうだなと思う。

7月1日付で新しい職場に"勉強"として来て早一か月が経とうとしている。
6月29日の記事において、この数か月間は人間関係を極力絶ちたいと書いたが、仕事と柔道とブラジリアン柔術の時間以外は孤独を十分に愉しんでいる。ただ柔道と柔術だけで週4-6は活動しているわけで対人の時間は意外に多いかもしれない。真夜中に独りで様々な考えを巡らせながら134号線を愛車と走るのは至高の時間である。